パーキンソン病について
投稿日: 2025/12/11

パーキンソン病の原因・症状・治療法について
パーキンソン病は、中高年以降に多くみられる神経変性疾患で、運動機能にさまざまな障害が現れる病気です。進行性ではありますが、早期のケアや適切な治療により、症状を大きく軽減し日常生活の質を保つことが可能です。
■ パーキンソン病の原因
パーキンソン病は、脳内の「黒質(こくしつ)」という場所で作られる ドーパミン という神経伝達物質が減少することで起こります。
主な要因としては以下が考えられています。
● ドーパミン神経細胞の減少
運動をスムーズに行うために必要なドーパミンが不足すると、身体の動きがぎこちなくなります。
● α-シヌクレインというタンパク質の異常
脳内で異常な凝集が起こり、神経細胞にダメージを与えることが知られています。
● 遺伝・環境要因
ごく一部に遺伝が関係するケースがありますが、多くは遺伝と環境要因が複合的に影響すると考えられています。
■ 主な症状
パーキンソン病では、運動症状・非運動症状の両方が現れます。
【運動症状】
● 手や足のふるえ(振戦)
安静時にふるえが出ることが特徴です。
● 筋肉のこわばり(筋固縮)
身体が硬く感じ、動かしづらくなります。
● 動作が遅くなる(寡動)
歩行の開始が遅くなったり、動作が小さくなりがちです。
● 姿勢保持の障害・バランスの低下
転倒リスクが高まりやすくなります。
【非運動症状】
● 自律神経の乱れ(便秘、発汗異常、血圧低下)
● 睡眠障害
● 嗅覚低下
● 気分の変動(不安・抑うつ)
運動以外の症状が早期から出ることも多く、注意が必要です。
■ 西洋医学的な治療法
パーキンソン病は完治させる治療法はまだありませんが、薬物療法を中心に症状を大幅に改善させることが可能 です。
● 薬物療法
- L-ドーパ製剤:最も効果が高い薬で、減ったドーパミンを補う
- ドーパミンアゴニスト:ドーパミンの働きを補う
- MAO-B阻害薬:ドーパミンの分解を抑えて効果を持続
症状に応じてこれらを組み合わせます。
● 外科的治療
薬物療法で効果が不十分な場合には、
脳深部刺激療法(DBS) が選択されることがあります。
● リハビリテーション
- 運動療法
- 姿勢・歩行訓練
- バランス改善
継続すると転倒予防や日常生活の改善につながります。
■ 東洋医学的なアプローチ(鍼灸)
パーキンソン病の症状は、東洋医学では
「肝の働きの失調」「気血の巡りの低下」「筋のこわばり」
として捉えることが多いです。
● 鍼灸治療で期待できる効果
- 手足のこわばりの軽減
- 筋緊張の緩和
- 自律神経の調整
- 睡眠の改善
- 気分の不調の緩和
特に ふるえ・こわばり・歩行時の不安 に対して、症状の緩和が期待されます。
薬物治療と併用することで、日常生活の快適さを高めることができます。
■ まとめ
パーキンソン病は進行する病気ではありますが、早期の治療・適切なケアで症状の管理が十分可能です。
薬物療法に加え、リハビリや鍼灸といった代替療法を組み合わせることで、より生活の質を高められます。
気になる症状がある方は早めに医療機関や専門治療院へご相談ください。
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